熱中症予防に「前腕冷却」「手のひら冷却」が効果的
全国各地で猛暑日が続いていて、熱中症のリスクが高まっています。
過酷ともいえる猛暑の下で活躍するアスリートたちの熱中症対策から、私たちの生活にも活かせるヒントはないでしょうか。
アスリートであっても熱中症予防の基本は同じで、暑い環境で長時間過ごさないこと、タンパク質などの栄養をしっかり摂り、良質な睡眠をとることが重要といいます。
猛暑の中で行う練習や試合中にアスリートが行っている、手軽に行うことができ効果的な暑さ対策は……
1)
バケツなど、水のたまるものを用意する。大きめのクーラーボックスでもよい。
2)
水をためた容器に手掌部から前腕部を浸ける。
水温は13~15℃付近で行うと、痛みを伴うことなく感覚的な冷涼感も大きくなる。
長いほど効果が期待できるが、短時間でも冷涼感や皮膚温の低下は得られる。
3)
大きめの容器がない場合は、冷やしたペットボトルを握るなどで「手のひら冷却」をしたり、水を前腕や手にかけたりするなどして、腕や手からの熱放散を促す。
同様に、脚を冷やすのも効果的です。
腕や脚は体幹部と比較して表面積の比が大きく特殊な血管を備えているため、熱を身体の外に逃がしやすい構造となっています。
体幹部の表面積比を1とした場合、腕は5倍、手指は22倍、足では69倍にもなるといわれています。
効果的な身体冷却と水分補給の方法を知り、私たちの暑さ対策に役立ててみましょう!