令和の家事家電「三種の神器」とは?
2021年にパナソニックが、「30・40代夫婦の家事に関するライフスタイル調査」の結果を発表しました。
1日のうちに家事にかけている時間は、男性が平日58.4分、休日72.7分、女性が平日115.5分、休日121.4分となり、2020年よりも男女ともに増加したようです。
現在の「家事」については、コロナ流行以前よりも「無理なく家事ができている」が56.3%と半数を超えました。
しかし、現在感じている「家事ストレス」については、男女ともに「増えた」(男性19.4、女性33.8%)が、「減った」(同13.1%、17.2%)を上回る結果になりました。
「家事の分担をめぐってパートナー間で注意や注文をすることがあるか?」という問いに対しては、男性から女性への注意や注文が「ある」が71.8%、女性から男性への注意や注文が「ある」が80.8%と、コロナ流行開始直後(2020年3月〜7月頃)と比較すると、男女ともに20ポイント以上増えていることが明らかになりました。
コロナ禍以前よりも無理なく家事ができていると感じている一方で、「家事ストレス」や「家事負担感」は増え、またパートナー間での注意や注文も増えているという、“ねじれ現象”が起こっているようです。
男性の家事については、2017年調査時は、男性が家事をしない理由の1位は「時間がないから」だったのですが、今年の調査では6位に。
一方で順位を上げたのが「家事が好きではないから」(2017年38.1%、2021年46.8%)が大幅アップしました。
同じく「家事が苦手だから」や「きちんとこなせる自信がない」「家事の仕方がわからない」という理由も上昇するなど、コロナ禍による在宅時間の増加で、男性が家事をする時間や機会が増えたものの、いざ家事をやってみると上手にできないことがわかり、それが「家事の苦手意識」「家事嫌い」に結びついてしまっていることが伺える結果となりました。
家事を家電に任せて負担を減らしたい人の割合の変化を見てみると、増加傾向にあり、2021年は82.2%と過去最高に!
そこで、家事負担軽減、家事時間削減のために購入したい家電を聞いたところ、1位「食洗機」、2位「ロボット掃除機」、3位「洗濯乾燥機」という結果になりました。
この順位は以前から大きく変わっておらず、「食洗機」は2017年から不動の1位をキープしており、この3つの家電が「令和の”しない家事”三種の神器」と言える結果となったようです。