投票用紙はなぜ書きやすい?
先日、衆院選の投票日で選挙に行かれた方が多いと思います。
私も投票してきましたが、投票に使われている、あのツルツルの紙の手触りが大好きなんです (^-^;
それで調べてみましたら、実はこの投票用紙、木材からできた「紙」ではありませんでした!
国内で使われている投票用紙は、一般的な「紙」とは異なります。
独自の製法により開発された合成紙で、プラスチックフィルムの一種です。
「ユポ」と呼ばれ、ポリプロピレン樹脂と、目視できないほどに細かくした「無機充填材」という天然の鉱物を混ぜて製造されています。
「ユポ」を開発したのは、合成紙メーカーの「ユポ・コーポレーション」です。
もともとは、森林資源の保護のため、安価な石油を使って製造する一般紙の「代替物」として開発されました。
しかし、その後2度のオイルショックを迎え、「一般紙の代替」という当初の目的とは方針を転換し、耐水性に優れているなどの利点を生かし、ポスターやシールなど、さまざまな用途で使われるようになりました。
たとえば、コーヒーやペットボトルなどに貼り付けられているキャンペーンシールなどに採用されています。
そして、投票用紙に使われているユポは、選挙機材大手の「ムサシ」と「ユポ・コーポレーション」が共同開発したもので、一般には流通していないそうです。
投票用紙以外の用途では使われていないため、あの「書き味」を堪能できるのは、選挙の時だけなのです!
投票の権利がある方は、ぜひ投票に行って「ユポ」の書き心地を試してみましょう♪